アル添酒のアルコール、ラーメンの添加物とは違いますよ
2011年5月27日 22:53更新 庄島健泰 記

028.JPG
工場内は写真厳禁でした


山の壽の忽那杜氏に誘って頂き、
熊本県は八代のメルシャンの工場に
醸造アルコール(アル添用)工場に行ってきました。


前日飲みすぎ、酒ならまだしもアルコールを作るとこに行ったら
脳みそが止まっちゃうんじゃないかとひやひや冷や汗かいていましたが、
予想以上に面白い話を聞かせていただき、興奮しっぱなしでした。


ただ、最初に伝えておきたいのは、
これから日本酒が世界に出ていく、又、
国内でも新たなニーズに向けて発信していくには
「純米酒」がテーマだと思います。
それは「説明の上、わかりやすさの点」での問題で、
味わいや楽しみ方とは関係のないことだと思っています。


頭ごなしにアル添=悪、
とする風潮に少しばかり頭にきていたので、
ほんとのところはどうなのか、見学してきたという次第です。
(今気づきましたが「頭ごなし」、僕の一番嫌いな言葉かもしれません)


メルシャン八代工場は、
アルコール(醸造・工業、工業用のスペックを上げたため、中身は同じ)
酒造製造部、飼料製造部、医薬製造部、さらに球場まである
600メートル四方の広大な施設です。


今回はアルコール施設のみ見学させていただきました。
全部みるにはどれだけ時間がかかるのかわからないほど広いです。


とりあえず、醸造アルコールが出来るまでの工程を


ブラジルにて「さとうきび」を原料に造られた95度の粗留アルコール

韓国のコンビナートに

タンク別のサンプルが工場届き指定

輸入
八代に船が着くと、ただちに分析し、
送られたサンプルと同じことが確認できたら陸にあげる。
(何度かつっ返したことがあるそうです)


まず、95度の粗留アルコールを純水にて25度に割り水。
(飲ませて頂きましたが、完全にホワイトラム。意外と旨い)

連続式蒸留機で蒸留
(簡単にいうと、何度も何度も無限に蒸留するような感じです)


■連続式蒸留機を何台か使い、
 アルコールより重い成分は蒸留機の下から抽出
 アルコールより軽い成分は蒸留機の上から抽出
 と、何度も何度も循環させ、精製していきます。
 液体から不純物がなくなるまで、およそ3時間くらい蒸留し続けます。


■驚いたのは完全自動ではないこと。
 屋外にある蒸留機は、外気の影響も受けやすいので、
 温度に対する蒸留機の加減は人が調節します。


■また、点検の一日以外、364日24時間フル稼働、一日3交代制です。


すると、95%アルコール5%純水の液体が出来上がります。
25度に割水したものをテイスティングしましたが、
びっくりするほど「無味無臭」、何も感じることができませんでした。


その純粋さとはイオンすら無い状態で、電気が全く通らないとのことです。
もちろん、二日酔い悪酔いの原因アセトアルデヒドなんで存在するはずもありません。


それを、酒蔵が購入し、30度程に仕込み水で薄め寝かし
大吟醸、吟醸、本醸造、普通酒や
リキュールに使うというわけです。


さてアル添酒の、どこに二日酔い・頭痛の原因があるでしょうか??


僕の思う、考えられることとしては3つ
①美味すぎて飲みすぎた。


②アル添前の原酒の状態で悪酔い原因のアセトアルデヒドが大量に含まれていた。


③すっきりと仕上げるアル添酒は純米酒に比べ糖分が少なく、
 血中糖度が下がり、頭痛につながる。


添加するアルコールが、超純粋であることを考えると、
どれも、ありえるように感じますよね。


「アル添酒を飲むと体がおかしくなるので私は純米派」
という方の話を聞くと、
「ラーメンの添加物で舌が痺れる」
のような凄く単純な話に感じるのですが、、、


どうも、それとは違うようです。


それかそう言う方は、
現代科学では理解できないところを感じておられるのか。
これはあるかもしれません。大切なことです。
一歩間違えば「思いこみ」ですが。


いずれにしても、
僕がお伝えしたいことは、
■「純米酒」がベースであることは間違いない。
 また、これからもっと純米ベースになるべきである。


■僕も含め、現代に生きる人が普段気軽に口にするものに比べれば、
 よっぽど醸造アルコールのほうが純粋で安全。


■お酒(食文化全般ですが)は軽率に否定する点を見つけるよりも
 肯定を増やしていったほうが楽しい。


ということでした。

更新カレンダー
Calender

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

過去の記事一覧
Back Number

+ 最近は、、、 神無月中旬2011

+ 【住吉酒販 秋の器展】 片岡耕太郎 [片口展]開催中!!!          10月23日日曜日12時からは「角打 住吉酒販」

+ [酒土食音]Shu-Do-Shoku-On vol.1 @白糸酒造 前代未聞のライブセッション&当日会場限定 23BY田中六五 直汲み生原酒直筆ラベル予約受付+中里太亀 酒器展

+ 今週は、、、 1-7神無月(出雲大社に全国各地の神様が集まるから、島根は神有月って出雲富士の今岡君が言ってました)

+ 【新入荷! 舞美人 酵母無添加山廃純米無濾過生原酒】 器も料理も選ばぬ存在感。超クラシックであり超モダンな魅惑の酒。もしも今、ジミヘンが生きていたら多分こんな音を鳴らすでしょう。激情のおすすめ酒です。

+ 甕雫[極] 2011年11月下旬~12月下旬 販売分 予約受付中です!!!

+ 九産大×KSDE[Kyushu Sake Drunkards Experience]           酒蔵CMワークショップ

+ 若竹屋酒造場 酒造り体験第二章「稲刈り」 2011年10月2日[日曜日]お申込み受付開始!

+ 山の壽 MUSIC CITY TENJIN 純米吟醸 超限定入荷!!!

+ 片岡耕太郎 [片口展] 10月19日水曜日ー24日月曜日 開催!!!

+ 鍋島×隆太窯、最高の会でした。

+ 美味しい味醂飲んだことありますか??

+ 最近は、、、 1-8長月

+ 【急遽決定!】鍋島×隆太窯 ハーベストムーンと蕎麦猪口 月見会

+ 【速報】田中六五がとある利き酒会で第一位に。

+ 美酒を片手に小倉の夏競馬!!!九州の美味しい酒バー UMA SAKE 杯

+ 酒峰さんのお酒の会 第10回 酒峰の会[鍋島]

+ [KSDE]×九州産業大学 酒蔵CMコンテスト

+ Japanese GreenTea 煎茶 IPA

+ 今週は、、、 25-30文月

+ 角打 住吉酒販 8月!!!

+ 今週は、、、 17-23文月

+ 酒に笑う人生2011 ありがとうございました!!!

+ 今週は、、、 11-16文月

+ 7月17日日曜日は【角打 住吉酒販スペシャル!!!】

+ 今週は、、、 3-9文月

+ NEXT5 presents [TOHOKU Sake Forum]

+ 今週は、、、 26-30水無月1-2文月

+ 日本酒新基準 Modern Style / Classic Style

+ 旭菊さん復活までの道のり

+ 今週は、、、 19-25水無月

+ 今週は、、、12-18水無月

+ 角打 住吉酒販 次回は7月17日です。

+ 今週は、、、 5-11皐月

+ なぜいま生酛(きもと)なのか 芸術新潮6月号

+ 7月18日月曜祝日 酒に笑う人生2011 お申込み受付中!!!

+ 今週は、、、 29卯月-4皐月

+ 6月12日日曜日 角打 住吉酒販 【花の露・田中六五】

+ 今週は、、、 22-28卯月

+ アル添酒のアルコール、ラーメンの添加物とは違いますよ

Copyright © Sumiyoshi Shuhan Allright Reserved.  住吉酒販有限会社 〒812-0018 福岡県福岡市博多区住吉3丁目8-27 TEL 092-281-3815  www.sumiyoshi-shuhan.com