工場内は写真厳禁でした
山の壽の忽那杜氏に誘って頂き、
熊本県は八代のメルシャンの工場に
醸造アルコール(アル添用)工場に行ってきました。
前日飲みすぎ、酒ならまだしもアルコールを作るとこに行ったら
脳みそが止まっちゃうんじゃないかとひやひや冷や汗かいていましたが、
予想以上に面白い話を聞かせていただき、興奮しっぱなしでした。
ただ、最初に伝えておきたいのは、
これから日本酒が世界に出ていく、又、
国内でも新たなニーズに向けて発信していくには
「純米酒」がテーマだと思います。
それは「説明の上、わかりやすさの点」での問題で、
味わいや楽しみ方とは関係のないことだと思っています。
頭ごなしにアル添=悪、
とする風潮に少しばかり頭にきていたので、
ほんとのところはどうなのか、見学してきたという次第です。
(今気づきましたが「頭ごなし」、僕の一番嫌いな言葉かもしれません)
メルシャン八代工場は、
アルコール(醸造・工業、工業用のスペックを上げたため、中身は同じ)
酒造製造部、飼料製造部、医薬製造部、さらに球場まである
600メートル四方の広大な施設です。
今回はアルコール施設のみ見学させていただきました。
全部みるにはどれだけ時間がかかるのかわからないほど広いです。
とりあえず、醸造アルコールが出来るまでの工程を
ブラジルにて「さとうきび」を原料に造られた95度の粗留アルコール
↓
韓国のコンビナートに
↓
タンク別のサンプルが工場届き指定
↓
輸入
八代に船が着くと、ただちに分析し、
送られたサンプルと同じことが確認できたら陸にあげる。
(何度かつっ返したことがあるそうです)
↓
↓
まず、95度の粗留アルコールを純水にて25度に割り水。
(飲ませて頂きましたが、完全にホワイトラム。意外と旨い)
↓
連続式蒸留機で蒸留
(簡単にいうと、何度も何度も無限に蒸留するような感じです)
■連続式蒸留機を何台か使い、
アルコールより重い成分は蒸留機の下から抽出
アルコールより軽い成分は蒸留機の上から抽出
と、何度も何度も循環させ、精製していきます。
液体から不純物がなくなるまで、およそ3時間くらい蒸留し続けます。
■驚いたのは完全自動ではないこと。
屋外にある蒸留機は、外気の影響も受けやすいので、
温度に対する蒸留機の加減は人が調節します。
■また、点検の一日以外、364日24時間フル稼働、一日3交代制です。
↓
↓
すると、95%アルコール5%純水の液体が出来上がります。
25度に割水したものをテイスティングしましたが、
びっくりするほど「無味無臭」、何も感じることができませんでした。
その純粋さとはイオンすら無い状態で、電気が全く通らないとのことです。
もちろん、二日酔い悪酔いの原因アセトアルデヒドなんで存在するはずもありません。
↓
↓
それを、酒蔵が購入し、30度程に仕込み水で薄め寝かし
大吟醸、吟醸、本醸造、普通酒や
リキュールに使うというわけです。
さてアル添酒の、どこに二日酔い・頭痛の原因があるでしょうか??
僕の思う、考えられることとしては3つ
①美味すぎて飲みすぎた。
②アル添前の原酒の状態で悪酔い原因のアセトアルデヒドが大量に含まれていた。
③すっきりと仕上げるアル添酒は純米酒に比べ糖分が少なく、
血中糖度が下がり、頭痛につながる。
添加するアルコールが、超純粋であることを考えると、
どれも、ありえるように感じますよね。
「アル添酒を飲むと体がおかしくなるので私は純米派」
という方の話を聞くと、
「ラーメンの添加物で舌が痺れる」
のような凄く単純な話に感じるのですが、、、
どうも、それとは違うようです。
それかそう言う方は、
現代科学では理解できないところを感じておられるのか。
これはあるかもしれません。大切なことです。
一歩間違えば「思いこみ」ですが。
いずれにしても、
僕がお伝えしたいことは、
■「純米酒」がベースであることは間違いない。
また、これからもっと純米ベースになるべきである。
■僕も含め、現代に生きる人が普段気軽に口にするものに比べれば、
よっぽど醸造アルコールのほうが純粋で安全。
■お酒(食文化全般ですが)は軽率に否定する点を見つけるよりも
肯定を増やしていったほうが楽しい。
ということでした。
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